007は二度死ぬ


昨年のクリスマスに嫁にプレゼントした「007は二度死ぬ」を見る。
ボンドガールが日本人で、舞台も日本の異色作。
アメリカと旧ソビエトのロケットが、宇宙で何者かに捕獲され、その捕獲者(宇宙船)が日本近郊に姿を消すということで、ジェームスボンドは、一度死んだことにして、日本に潜入するという話だ。
ちょっと前に亡くなった丹波哲朗が、日本のスパイ組織の責任者「タイガー田中」として登場するが、妙に格好いい。そして、どうやら丸の内線らしきもの(内装は特別室)を自分の移動用の足として使っていて、それをボンドに自慢する。
秘密忍者部隊100人が投入され、ジェームス・ボンドは日本人になりすまして、ボンドガールと偽装結婚し、敵の秘密基地を目指す。「オースティンパワーズ」は、ここら辺の007を元ネタにしているのも初めてわかった。
007シリーズとしては、やはり最近の物と比べてしまうと、テンポも遅いし、秘密兵器もローテク(嫁の評価)だけど、私は結構楽しめた。今年最初の映画としては、幸先がいいと思う。
ただ途中、もうすぐ2歳の子供が、「カーズ」とか「トミカDVD」を持ってきて、自分にそれを見せろと、さかんに要求するので、007はだいぶ分断されてしまったけど、楽しめた。007シリーズとしては、「カジノロワイヤル(ピーターセラーズが出ている昔のやつ)」の次におもしろいと思う、って正当派の007ファンからは怒られそうだけど。
次は昨年末からロードショーしている現在の「カジノ・ロワイヤル」がDVDになったら見たい(お子ちゃまを実家に預けて…という案もあったのだけど)。あ、その前に007史上、最も評価が低いと言われる「ムーンレイカー」も本当にひどい映画なのかどうか、確かめてみたい。
0061 北京より愛をこめて!? [DVD]

これまた正当派007ファンから、怒られそうだけど、「少林サッカー」のチャウ・シンチーの007パクリ映画「0061北京より愛をこめて」は、思い切り笑えます。たぶん10回ぐらい見ました。

鍼治療に行ってみよう!


かねてからのあこがれであった(?)鍼治療を初めてうけた。
ずっと前から、鍼を全身にやってもらったら、どんなに体がすっきりするだろうと思っていた。が、全く何も知らない所にいきなり行くのは恐かった。それがたまたま、嫁のママ友達の親が、鍼治療院をやっているとのことを知ったのだ。
嫁は先発として、昨年の内に行っており、その時に言われて腑に落ちる体の不備を指摘されたそうで、うらやましかった。

前置きが長くなるが、鍼治療には、独特な思い出がある。小学生の頃、バスケットボールで薬指の骨にヒビが入り、近くの整骨院に行った。そこがたまたま鍼治療もやっていて、最初は電気治療だったけど、気がつくといつのまにか、鍼治療に変えられているという、素晴らしいシステムであった。
小学生の私は、鍼治療がとても恐かったのだけど、勇気を試されているようで、恐いとか言わずに、これも治療が終わるまでと我慢していた。当時、大地震の60年周期説が言われていて、明日にも関東大震災がくるのではないかと、怯えていた。ちょうど、ノストラダムスの大予言もテレビでブームでそれにも怯えていたけど、1999年はまだまだ先だった。話がそれたけど、鍼治療をしている最中に大地震がきたら、どうなるんだろう、ということを想像するのが恐かった。幸い、治療期間中にさしたる地震もなくよかったのだが、手のヒビ治療だけの筈だったのに、いつの間にか、「頭が良くなるから」と脳天にもうたれ(後年、確かにそこにツボがあることはわかった)、「君はアレルギー鼻炎だね。それも直してあげよう」と、治療はエンドレスになってきた。
その後、鍼医への通院はいつ果てることなく続いたが、「引越」という物理的な理由で立ち消えになった。そういった過去があり、鍼治療には抵抗感はなく、むしろ肩こりとか直るのだったら、是非やってもらいたいと願う反面、やっぱ治療の最中に地震とか来たら恐いという(もう大人なのでそれはないけど)反面がある。

そしで、今回の約25年のブランクを経た鍼体験である。
のっけから、上はシャツ1枚、下はパンツ1枚にされたのは、ちょっとびびった。
そして、ベッドに横たわれと言われて、かなり間抜けな姿である。鍼医者に行く時は、プライドを捨てて行った方がいいだろう。
最初は、定番の腹をさわっての診察からはじまって、脚とかを見ているのかなと思っていると、ちくっとすることがあり、知らない間に鍼治療は開始されているようである。どうも、小学生の時の体験(電気治療なのにいつの間にか針治療に)と同じで、診察からしますよといいながらもいつの間にか鍼治療が始まっていることなど、鍼治療の世界には、はっきりした境界線はなく、いつのまにか自然体で、物事が変化している姿が理想らしい(勝手に考えました)。やはり中国の思想はあなどれない。
とにかく、主な症状が肩こりでも、鍼治療は全身に施すらしく、脚から、首ぐらいまでいろいろな箇所を、テキパキと鍼をうたれる(というか、見えてないので、触っているだけなのか、鍼をうっているのか、実際はよくわからない)。時々、右を下にして、とか言われて、体の向きを変えると、手にだら〜んと鍼が刺さっている。剣山のように刺さっているのではなく、鍼も弾力性のある鍼なのか、本当にだら〜んと刺さっているのだ。でも、手に鍼が刺さっているのなら、「手に鍼刺してあるから、注意して体の向きを変えて」とか、一言あってもいいかと思うけど、それはなかった。体の向きを変えようとすると、「あれっ、手に刺さっているよ!気をつけないと」と自分で思うだけである。

30分か1時間か、よくわからない悠久の時が流れ、最後にちょっとだけマッサージもあって、鍼治療は終了する。確かに全身が楽になった気がする。治療代は4,000円で、結果としては満足である。また、行ってみたいと思う。次は、鍼がささっている自分というのを、冷静に客観視することを目標としよう。

福袋にやかん

*[チャレンジ]福袋にやかん



モーレツに「福袋」を買ってみたくなった。
しかも、どうせなら、中身の見えない福袋が理想的だ。
買ってから、開けるまでのワクワク感を楽しんでみたくなった。
と、いいつつも「福袋なんて、売れ残った商品ばっかだよ」という否定派だったので、実は買ったことがない。でも、今年は「残り物にこそ、福がある」年なのである(と決めた)。

嫁の実家(京都)で、新聞折込のチラシを見ていたところ、奈良ファミリーにヴィレッジ・ヴァンガードがあった。
やっぱり、どうせ福袋を買うなら、ヴィレッジ・ヴァンガードでしょう。
早速、車で行く。
福袋はきっちり閉じられていて、中は見ることができない理想的な福袋だが、V.Vらしいポップがいろいろとついていて悩ましい。白組勝ちとか、1歳若くなるとか、いろいろあったのだが、その中でも「正解」というものに決めた。2007年は正解を見つけたいからだ。
家に帰って開けてみると、入っていたのは、豚のティッシュケース、1.5Lのやかん、チェスセット、V.Vポップカード、ニットのキャップ、マラカス、フリースブランケット、KEEPOUTと書かれたテープだった。
嫁の実家では、すべてが評判悪く、特に1.5Lのやかんは捨てろとか、散々であったが、すべて東京の自宅へ宅急便で送った。

やかんは、自分の部屋に飾ってあるのだが、きっと何か意味があるのではないかとにらんでいる。それが解ける頃には、2007年は終わっているのかもしれない。